大淵幸治 著
本書は、筆者の考案になるチェーンプロットという手法で腑分けした「京の身体解体新書」である。
それによって京の内臓が立体的に結ばれ、京の全体像が明らかになっていく。
【目次より】
プロローグ ことばの天才――京都ジンのエクスキューズを腑分けする
第1章 カミの京とシモの京――京都ジンの言語感覚を腑分けする
第2章 西洞院の本能寺――もうひとつの二条城と南蛮人を腑分けする
第3章 伏見街道と京街道――伏見と淀の城下町を流れた川を腑分けする
第4章 キリシタン迫害の真実――伴天連追放令と南蛮寺の実態を腑分けする
第5章 京の大仏様と五条界隈――太閤秀吉の信仰心と家康の本音を腑分けする
第6章 おとこの遊び場――太夫と禿たちがいた遊び場風景を腑分けする
第7章 他府県人のみた京のまち――都のおんなと京のまちを腑分けする
第8章 他府県人のみた京ことば――芸妓ことばと京都ジン気質を腑分けする
第9章 京ビジネスの先達たち――物流業界のさきがけスピリットを腑分けする
エピローグ 感性と市<京>――京都住民の暮らしを腑分けする
四六判/262頁/並製