アジアとしての歴史上の「諸課題の形成」とは何か。歴史教育、研究者にこそ読んでほしい「アジア現代史」
東、東南アジアに40回以上も足を運び、現地での日本の侵略戦跡調査や、古代からの歴史的遺跡に関する調査を実施した著者による啓発の書。
日本は「王政復古を達成した明治維新政府が、征韓論政変(1873年)以降、本質的に侵略国家だったことである。
事態を侵略以外で解決しようとしなかった」とし、日本近代化の夜明けから「暗い昭和」までを概観することにより、現代日本人の歴史認識、歴史教育のあり方に警鐘を鳴らす。
【著者】
高堂 眞一(たかどう しんいち)
1951年京都府京都市生まれ。鴨沂高校を経て1973年、立命館大学文学部史学科西洋史学卒業。同年同大学院史学研究科修士課程に進学。1976年に大学院修了。この年、愛知県高等学校教諭(世界史)に採用され、以後、県内3校にて教鞭をとる。
1982年、チェコスロバキア国立カレル大学(プラハ)で語学研修。2008年以降、東アジア、東南アジアに40回以上一人旅をして調査を実施。名古屋市在住。
A5判 並製 178頁