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「毎日新聞 滋賀版」2022年3月21日号
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「滋賀夕刊」2022年4月18日号
「京都新聞 滋賀県版」2022年4月19日号
「歴史群像」2022年6月号
「夕刊フジ」2022年5月26日号
新たな三成像を提示する、三成ファン待望の論文集!
石田三成と関ヶ原合戦の研究は、近年驚くべき変化を遂げている。西軍の武将たちは決して一枚岩ではなかった。本書では、豊臣政権下の三成の立場、関ヶ原に結集した西軍大名との関係など、同時代の多様な切り口から、三成像に迫るとともに、三成の意図を越えた政治力学も明らかにする。気鋭の研究者による全15論文を収録。付録の関連資料も充実している。
[目次]
〈序章・総論〉関ヶ原合戦に至る西軍大名の葛藤(太田浩司)
〈第一章 石田三成の素顔〉
豊臣政権における石田三成(谷 徹也)
佐和山城主と石田三成―三成が拝領したもの・築いたもの―(下高大輔)
京都寺社の史料からみる石田三成(伊藤真昭)
〈第二章 西軍大名と石田三成〉
大谷吉継と石田三成(外岡慎一郎)
小西行長と石田三成(鳥津亮二)
上杉景勝と秀吉・三成(福原圭一)
宇喜多秀家と石田三成(石畑匡基)
石田三成と毛利輝元―関ヶ原合戦前史―(山本浩樹)
〈第三章 豊臣政権での三成の位置〉
石田三成と博多―茶人・商人との交わりを通して―(本多博之)
合戦に至る豊臣政権内部の動向(水野伍貴)
〈第四章 各地の関ヶ原合戦〉
合戦に至る東北西軍大名の動向―上杉景勝を中心に―(阿部哲人)
「関ヶ原合戦」前後における「大坂方」九州大名の動向(中野 等)
合戦に至る四国西軍大名の動向(森脇崇文)
慶長五年九月十五日に何が起きたか―「関ヶ原合戦」当日の再検討―(太田浩司)
〈付録〉石田三成略系図/年譜/花押・印章リスト/年譜/関連資料
[編者略歴]
太田浩司(おおた・ひろし)
1961年生まれ。 明治大学大学院文学研究科(史学専攻)博士前期(修士)課程修了。 専攻は、日本中世史・近世史。 特に、国宝「菅浦文書」や、戦国大名浅井氏に関する研究を行う。 長浜市長浜城歴史博物館々長を経て、現在、滋賀県長浜市市民協働部学芸専門監。 著書に『テクノクラート小堀遠州』(2002)、『近江が生んだ知将 石田三成』(2009)、『近世の扉を開いた羽柴秀吉』(2018)(すべて、サンライズ出版)などがある。
菊判(153×216mm)・372頁(カラー口絵8頁)・並製