前作で日本がアジアでどのような侵略行為を行ったかを追求した著者が、日本国内に「徴用」という名で強制連行された人々の凄惨な日々を様々な資料から丹念に追い、我々に語り掛ける渾身の一作。一連の事実は木曽谷を超えて、当時の日本、そして今にも残る支配と差別の構図を照射する。
目次
第1章 木曽谷発電工事での強制連行
第2章 三浦・常盤発電工事
第3章 御岳発電工事・間組
第4章 御岳発電工事・飛島組
第5章 御岳発電工事・鹿島組
第6章 御岳発電工事・熊谷組
第7章 上松発電工事・大成土木
第8章 強制連行に対する日本の責任
A5判 並製 130頁