動乱の幕末より明治までを駆け抜けた唯一無二、桁違いの豪傑。昭和6年(1931)の江北散士編『烏組隊長 細谷十太夫』の全文を掲載し、数多の物語に描かれた類まれなるエピソードの数々を、豊富な資料と真摯な分析により新たに描き出す歴史書の快作。
《目次》
一、十太夫の生立
二、京都御所警備兵となる
三、奥羽各藩の情勢探索
四、仙道方面の偵察
五、更に探偵兼周旋係となる
六、奥羽列藩の同盟
七、白河の大敗軍
八、「烏組」の組織と初戦
九、白河口本街道の開戦
十、「烏組」の苦戦
十一、降伏謝罪
十二、星恂太郎の額兵隊
十三、戎服の上に墨染の法衣
十四、煮売茶屋に預けらる
十五、親類預け、烏組の移転
十六、一網打盡、烏組の解散
十七、探偵に眼を跟けらる
十八、北海道の開拓
十九、貨殖の算段、西南戦争
二十、南洋探検、千人長
二十一、仏門に入り僧となる
【資料】小説・映画等の「からす組」
○編著者 小西 幸雄(こにし ゆきお)
仙台郷土研究会会員
1948年宮城県白石市生まれ。1970年東北学院大学経済学部卒業。千葉県柏市在住。
著書『仙台真田代々記』(1996年宝文堂)、『真田幸村子孫の仙台戊辰史ー真田喜平太の生涯』(2013年ミヤオビパブリッシング)、国宝大崎八幡宮 仙台・江戸学叢書65『真田幸村と伊達家』(2015年大崎八幡宮)。
A5判 並製 402頁