世界遺産をめざす名城松本城
その悠久の歴史と文化を集大成!
築城前史からの壮大な歴史ドラマが、今よみがえる!
興味深い図版・写真を約4〇〇点収録。
新発見、新事実も満載!
序 章 ●松本城の成立事情 ●松本城の特色
第一章
松本城前史 ●深志の地 ●守護小笠貞宗井川館へ ●守護小笠貞宗井川館へ ●国人に追われた小笠長秀 ●信濃兵を率いた小笠原康 ●深志城を築いた島立右近貞永 ●小笠原家の内部分裂
第二章
武田信玄の信濃支配 ●武田信玄の侵攻 ●林城落城 ●戦乱やまぬ信濃 ●小笠原長時の末路 ●策源地とされた深志城 ●信玄による松本城の整備 ●戦いに備えた難攻不落の城 ●防御ラインとされた女鳥羽川
第三章
天下統一と松本城 ●信長、深志城を木曽義昌に ●小笠原貞慶悲願の深志城回復 ●貞慶の城下町造り
第四章
歴代城主の物語 (一)石川父子天守を築造 ●扇の要で関東を睨む石川氏 ●天守の築造年代が判明 ●石川康長、天守を築造 ●城下町の入り口で睨む閣魔大王 ●在郷とは違う城下町 ●関ケ原合戦と石川康長 ●康長改易は家康の怨念 ●康長の念持仏、松本に帰る (二)小笠原氏再び松本へ ●小笠原秀政、飯田より入部 ●秀政、城下町を整える ●秀政、鎌田から天神を勧請 ●大坂冬の陣、無念の秀政 ●秀政・忠脩父子の忠誠心 ●小笠原忠政、明石へ転封 (三)戸田康長と松姫 ●転封を重ねた戸田康長 ●美人だった松姫 ●崇りを恐れられた永兼 ●幕府からの侍医、康長を見舞う (四)家門大名、松平直政 ●天守に雅をそえる月見櫓 ●松平直政と八千俵蔵 ●松本で寛永通宝鋳造 (五)松本城に来なかった殿様 ●掘田正盛、城主となる (六)水野氏、藩の制度を整える ●家康の生母は水野家の生まれ ●水野忠職、領内総検地 ●松本城下町の成立過程を追う ●貞享騒動の顛末 ●信仰厚かった水野忠職 ●鉄砲改め ●領内に整った御条目出る ●町の掲示板、高札場 ●藩の地誌『信府統記』の編纂 ●藩主忠恒、松の廊下で刃傷尾沙汰 (七)後戸田家善政をしく ●戸田光慈懇願して松本へ ●戸田光慈と全久院 ●光慈の領内巡見 ●光雄幕府領を預かる ●一家臣が拝見した天守の中 ●戸田家の善政、救済と報恩 ●献上品太鼓門前にうづたかし ●光則の決断 ●忠誠心の現れ廃仏毀釈
第五章
殿様ゆかりの寺社 ●小笠原家ゆかりの廣澤寺 ●石川氏崇敬の社寺 ●水野家と玄向寺 ●乾瑞寺跡に水野忠清正室の墓 ●安楽寺は松本城の鬼門除け ●戸田家の廟園 ●鬼門除けの神社・岡宮 ●戸田家の神を祀る松本神社
第六章
明治維新と天守 ●市川量造の天守保存に尽力 ●天守で博覧会 ●本丸庭園で松本中学野球大会 ●小林校長天守保存に尽力 ●教員たちが造った城下町の模型 ●古写真の中の松本城
第七章
昭和の修理 ●昭和の天守大修理 ●黒門の復興 ●御本城の正門・太鼓門が復元
第八章
松本城の構造と武家屋敷 ●天守内部の構造と特色 ●天守外部の構造と特色 ●二の丸御殿の発掘 ●三の丸の武家屋敷 ●多くの名をもつ松本城
第九章
伝説と物語 ●兎田の碑 ●守り抜かれた小笠原牡丹 ●牛つなぎ石が語るもの ●玄蕃允稲荷と夜光稲荷 ●駒繋ぎの桜 ●忠政由来の袖留橋 ●天守番匠、棟木を伸ばす ●天守傾く●天守の守護神、二十六夜様
終 章 ●世界遺産に向けて
松本城歴史年表 等
ほか、全100項目収録
A4判/上製/248頁