第一章 ここにあり教育者のこの言葉
曹源の一滴水 岡村 武人
花との人生 久保田 秀夫
-∞-無限大- 窪田 武久
勉学せよ 小林 有也
北を指す 藤岡 筑郁
愛語-その1- 清水 正一
愛語-その2- 赤羽 誠
自由と自治の教育 A・S・ニイル
サハリンをくれ 太田 昭雄
魂の移植 アリベルト・リハーノフ
地上 赤羽 王郎
常に堂々たれ 加藤 明治
存在は即ち教育なり 手塚 縫蔵
第二章 文学の魂をふるわすこの言葉
アッチー 千葉 省三
蛸牛の銀の涙 吉江 孤雁
読んであげる絵本 松居 直
通じあえぬ哀しみ 新美 南吉
我は窮鼠 坪田 譲治
いない いない ばあ 松谷 みよ子
またねーエ! 大石 真
堕ちて書く 宮口 しづえ
信濃の国 酒井 朝彦
偽りなく生きる 塚原 健二郎
武器はメルヘン 山室 静
私のすべてのしあわせは…… アンデルセン
われ百ぶんを超えたり 中村 武志
君よ、感動の狩人たれ! 小宮山 量平
第三章 人生をみつめ深めるこの言葉
雨ニモマケズ 宮澤 賢治
はかない恋に泣くとかや…… 小口 太郎
世の先駆者の名に恥ぢず 萩元 晴彦
神は心の内にあり 鶏(くたかけ)
はやくきてくたされ
童話がなくても子は育つ
天下無双
血につながる故郷……
山を想えば
難遭遇
どこにもゆかぬ、ここにある
はづかしき父にはあらず
あとがき
これを壁に見たときの衝撃は、私の青春のすべての感激をあつめたといって、決して過言とはえない。
私は神からの啓示のごとく心うたれ、それまで山にいだいていた疑念がいっきょに晴れていくのをおぼえた。
「山を想えば「(百瀬慎太郎)より
実は、会える人ほど、人は本当に会っているとはいえないのだ。
なぜなら、会えることをあたりまえとし、人と人とが会える幸せなど、まったく喪失しているからだ。
「難遭遇」(大池蚕雄)より
子どもたちは、パンを食べることによって体を育て、同様に「言葉を食べる」ことによって心を育てていく。
だから、私たち大人は、子どもたちにパンを与えるごとく、言葉もまた与えていかなければならない。
「読んであげる絵本」(松居直)より
たとえなにげなく云われた言葉ではあっても、その言葉は私に大きな影響を与えてくれた。-とすれば、人はまた言葉により生きているともいえる.
-あとがきより
四六判/並製/212頁