宮下玄覇 著
鎌倉幕府を創ったのは関東武士だけではない。多くの信濃武士が頼朝の幕府創設に参加し、御家人として、また北条氏の家宰として幕府を支えた。その信濃武士の原点は、平家を京都から追った木曾義仲軍にあり、さらに義仲軍団の強さは、山紫水明の郷、信濃の風土にある。
弓馬に足けた信濃武士の出自は様々で、神(諏訪)氏、滋野氏、源氏諸流がある。本書では、不十分だった信濃武士の出自を考察するとともに、今まで語られることがなかった信濃武士の活躍を描く
【目 次】
第Ⅰ部 信濃武士の活躍と幕府の成立
第一章 信濃武士の勃興
第二章 源義仲と治承寿永の内乱
第三章 鎌倉幕府の成立と信濃御家人
第Ⅱ部 信濃武士各論
第一章 信濃武士諸家
第二章 武家と宗教
四六判 並製 230頁