石田裕了 著
福島第一原子力発電所事故で浮き彫りになった、日本の原子力行政の不備。泥縄の原子力政策をなぜ進めるのか、進めてきたのか。
「原発銀座」を抱える福井県で原子力防災を担当した著者の経験や、新聞をはじめとする多数の報道記事を援用しつつ、行き詰まり状態の原子力政策を分析・検証する。
自治体の責務と原子力行政のあり方を問い、原発撤廃のプロセスや喫緊の課題である原子力防災をいかに進めるかといった諸問題に対し、独自の具体的な提言を発信する。
目次
第1章 原発最多立地県の現状から
周辺地域住民の不安を考える
第2章 原発最多立地県から原発を
取り巻く問題点の本質に迫る
第3章 視界不良の原子力政策を
分析・検証する
第4章 福島第一原発事故の教訓から
卒原発を考える
〔著者プロフィール〕
石田 裕了(いしだ ひろあき)
1945年和歌山県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士前期課程(法律・政治学専攻)修了。法学修士(名古屋大学)。
国家公務員上級試験(法律職)合格後、福井県庁に入り、自治研修所講師、武生市理事(派遣・総務部課長)、医務薬務課長、県民生活部企画幹、労働委員会事務局長を歴任。福井県庁退職後は、民主党福井県連政策参与(非常勤)を経て、現在フリーライター。
日本公共政策学会会員。日本中東学会会員。