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十三松堂茶会記が「図書新聞」3114号で紹介されました
依田 徹 編
岡倉天心の後を受け、美術行政・美術教育の分野で貴重な足跡を残した正木直彦。遺された明治44年から昭和16年までの茶会記には、益田鈍翁、松永耳庵、原三渓、小林逸翁、高橋箒庵、田中仙樵、川合玉堂、北大路魯山人、佐佐木信綱、徳富蘇峰など、各界の名士が登場する。その人物交流の様子は、美術史・茶道史に新たな光を当てるだろう。
正木 直彦
十三松堂こと正木直彦(1862~1940)は岡倉覚三(天心)と同じ年の生まれである。教職を経て上京し、帝国大学法科大学法律科を卒業。帝国奈良博物館学芸員、古社寺保存委員を経て文部省秘書官となり、明治34年に東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)第五代校長となる。以後32年間の長きにわたり校長として同校の発展に努め、昭和六年には帝国芸術院院長に任命されている。
依田 徹
昭和52年(1977)、山梨県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻、博士後期課程を修了。美術博士。日本近代美術史、茶道史を専門とし、主な論文に「日本美術史における茶の湯」(『國華』一二九二号)がある。