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「西日本新聞」 2013年11月10日号
前﨑 信也 編
本書は、大正8年松林によってまとめられた調査旅行記『九州地方陶業見学記 全』(朝日焼松林家蔵)の翻刻に解説を加えたものである。
調査先は大分県を除く九州五県に点在する40余の陶磁業者で、有田の香蘭社、深川製磁、辻製磁社、松尾工場など、高級陶磁器から衛生陶器工場まであらゆる製磁業者が対象となっている。他にも高取焼、唐津焼、高田焼、大川内焼、三川内焼、薩摩焼など、かつて御用窯として栄えた陶家・陶業地の大正期の経営や技術の様子が詳細に描写され、近代九州窯業史を知る貴重な史料となっている。
<原本挿画スケッチ100点・表26点、追加挿図写真113点>
前崎 信也
1976年生まれ。龍谷大学卒、2008年ロンドン大学SOAS博士課程(美術史)修了。
2009年より、立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構ポストドクトルフェロー。学術博士。
四六判 352頁 上製本 ジャケット装