第24回茶道文化学術奨励賞受賞作!
(公益財団法人 三徳庵 主催)
次の媒体で紹介されました!
季刊「起風」2014年春季号
木津宗詮 著
いったんは蒔絵屋吉文字屋吉岡家に養子として入り事業の第一線で活躍しつつ、実父宗旦を助け、晩年になって千氏に復して茶に専念する一翁(1605~1676)。
一翁が遺した書や道具は多くはない。が、『千宗守覚書』『普公茶話』『隔.記』『江岑宗左茶書』などの史料、官休庵をはじめ芳春院、慧光寺(「慧光寺過去帳」「智照山墓所石牌配当之図」)などの資史料を駆使し、新知見も提示しながら、茶人一翁の実像に迫る、初の評伝。
千家再興をめざした宗旦のもと三千家が成立していく過程で、千家の人々の息遣いが、自らも茶人である著者ならではの情熱とともに伝わってくる。
【掲載内容】
序章 草創期の千家
第一章 一翁の生涯
一翁のバックボーン
吉岡甚右衛門時代
吉岡宗守時代
千宗守時代
第二章 一翁の茶の湯
一翁の道具
一翁の茶の湯
一翁と杉木普斎
第三章 一翁の子どもたち
エピローグ 宗旦の千家
千一翁宗守略年譜
人名索引
【著者プロフィール】
木津 宗詮 (きづ そうせん)
昭和37年(1962)和歌山県生まれ。大江崇之。立命館大学文学部中国文学科卒業。
武者小路千家家元教授。木津家後嗣六代宗隆を経て、平成25年(2013)4月七代宗詮を襲名。斎号桜斎。
論考に、「北野天満宮献茶」「一指斎と西川松齢」(武者小路千家十一世一指斎一叟宗守居士百回忌記念『一指斎の茶の湯』官休庵編、1997)、「愈好斎の生涯」(『聴松・愈好斎の茶の湯』官休庵編、2002)、「平瀬家の茶の湯」(特別展「なにわ人物誌」没後100年最後の粋人『平瀬露香』大阪歴史博物館編、2008)などがある。