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「歴史発見」vol.2 (2014年02月6日発売)
毛利と織田の勢力に挟まれた播州での戦。
秀吉の中国大返しなど、軍師として頭角を現し、その後の秀吉の天下統一を支え続けた黒田官兵衛の実像を明らかにした書!
深志野構・大塩城・笹峠……これまでに発表されていない遺構写真等を交えながら軍師官兵衛の足跡が明らかに!
史料 黒田官兵衛ほかの書状約30通
黒田官兵衛孝高(如水)は、豊臣秀吉に仕えた戦国武将である。秀吉から「わしに代わって天下を取る者がいるとすれば、それは官兵衛だ」と評されるほどの知将であり、2014年大河ドラマの主役にも抜擢されている。
これだけ偉大な人物であり、知名度も高いにもかかわらず、官兵衛研究は進んでいるとは言い難い。今なお二十世紀初頭に刊行された研究書に頼るところが大きいのが現状である。
本書は、いまだ誤認の多い官兵衛の事績について、伝承や通説の史実性を検証しながら解説する。平易な文章で書かれているが、同時に定説をくつがえすような考察も含まれている。初学者から篤学家まで、官兵衛について学ぶ人の必読書。
【目次】
第一章 黒田の家筋
第二章 織田家への臣従
第三章 秀吉の軍師として
・中国大返し
・黒田官兵衛から如水へ
・賤ヶ岳合戦と洗礼
・小田原攻めと千利休
・小牧・長久手の戦い
・秀吉の大陸進出の野望
・四国征伐と職隆の死
・文禄の役
・九州への出兵始まる
・如水切腹の危機
・右手に剣・左手に聖書
・山城大地震と伏見城
・秀吉の九州出馬
・名槍日本号と兜の交換
・豊前国一揆
・慶長の役と秀吉の死
・城井鎮房の暗殺
第四章 如水晩年の戦
【著者プロフィール】
本山一城(もとやまかずき)
1956年生まれ。祖父は民俗学・金石学の大家本山桂川。母方の先祖は明治三大農哲林遠里。
遠里は福岡藩家老林家の末葉で、黒田官兵衛と竹中半兵衛の血を引く特異な家系。その関係で黒田家と竹中家の歴史を研究。
武蔵野美術短期大学中退後に漫画家となる。代表作は『スーパーマリオ』全43巻(講談社)。
歴史(主に戦国武将・甲冑・城)を研究。
著書に『黒田如水と二十五騎』『竹中半兵衛と黒田官兵衛』(村田書店)、『日本の名城がわかる本』『信長・秀吉・家康の城』(リイド社)、『黒田軍団―如水・長政と二十四騎の牛角武者たち―』『秀吉に天下を獲らせた男黒田官兵衛』(宮帯出版社)など多数。
中国 東方美術学院名誉講師。
月刊「刀剣春秋」新聞で、4コマ漫画『むきゅうちゃん』とコラムを連載中。
四六判 並製 224頁 カラー口絵4頁