次の媒体で紹介されました!
「婦人画報」2014年10月号
「日本茶道新聞」第305号(2014年8月25日)
「花SaKU」2015年3月号
「一個人」2015年7月号
古田織部美術館館長 宮下玄覇 著
「天下一」武将茶人古田織部の切り拓いた独自の”美”。著者の20年にわたる研究成果を豊富なビジュアル資料で紹介。時の将軍・大名・公家・豪商を心酔せしめた美の世界を再現する。
古田織部(1543~1615)
名を重然(しげなり)といい、利休亡き後、「天下一」と称された武将茶人である。
織部は、武名こそあまりないものの、茶の湯・連歌・和歌に秀で、信長横死後、太閤秀吉の御咄衆(おはなししゅう)となり、子の秀頼、徳川家康・秀忠父子に仕えた。茶の湯では師の利休を継承しつつ、茶道具の製作・建築・作庭など多岐にわたって活躍。「織部好(ごのみ)」といわれて慶長年間(1596~1615)に爆発的に流行、それは織部が亡くなった後の元和・寛永期(1615~1644)まで続いた。
「織部」というと、どうしても、緑釉がかけられた向付や、大胆な絵が施された歪(ゆが)み茶碗を想起するかもしれないが、激動の桃山時代後期の茶の湯をリードした古田織部好の茶道具はそれにとどまるものではないのである。
A4判 並製本 カラー160頁