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「書道美術新聞」2015年11月1日号
「京都新聞」2015年11月22日号
「茶の湯 第502号」2015年12月1日
「産経新聞」2015年12月6日号
河野元昭 編
今から400年前、光悦の茶の湯の師古田織部の自刃直後、光悦は徳川家康から京都郊外の鷹峯の地を拝領した。はたして家康の思惑は何だったのか。光悦村は芸術村だったのか。あるいは上層町衆日蓮宗徒の理想郷だったのか。
本書では、光悦謡本、書、蒔絵、陶芸など、桃山~江戸時代初期に活躍したアートディレクター光悦の芸術の諸相を、彼をとりまく人々やその時代に配慮しながら、第一線の研究者9名が論じる。
Ⅰ 序論
光悦試論 (河野元昭)
Ⅱ 光悦とその時代
光悦と日蓮宗 (河内将芳)
近世初頭の京都と光悦村 (河内将芳)
光悦と寛永の文化サロン (谷端昭夫)
光悦と蒔絵師五十嵐氏 (内田篤呉)
光悦と能──能役者との交流 (天野文雄)
光悦と朱屋田中勝介・宗因 (岡 佳子)
光悦と茶の湯 (谷端昭夫)
Ⅲ 光悦の芸術
書画二重奏への道
──光悦書・宗達画和歌巻の展開 (玉蟲敏子)
光悦の書 (根本 知)
光悦蒔絵 (内田篤呉)
光悦の陶芸 (岡 佳子)
Ⅳ 光悦その後
フリーアと光悦(ルイーズ・A・コート)
付録:光悦書状一覧
本阿弥光悦書状一覧/本阿弥光悦略年表/本阿弥光悦系図/参考文献/執筆者一覧
編者プロフィール
河野元昭(こうのもとあき)
東京大学文学部美術史学科卒業。同大学人文科学研究科美術史学専門課程博士課程中退。東海大学教養学部専任講師、名古屋大学文学部助教授、東京大学文学部助教授、同大学文学部および大学院人文社会系研究科教授を経て、2006年同大学名誉教授。
現在、京都美術工芸大学学長、秋田県立近代美術館名誉館長。前『國華』主幹。著書・論文多数。
A5判・並製・400頁(カラー口絵16頁)