滋賀に縁がある著者が、近江の「妖しい風景」を現代の昔話として描いた14編。
関西弁のやわらかな語りを基調とした物語世界は、声に出して読み聞かせるのにも最適の一冊です。
内容紹介
第一の妖景 くぐつ廻し
第二の妖景 四人掛けの縁
第三の妖景 選挙いなり
第四の妖景 子安さんのとりかえ児
第五の妖景 独りごと名人
第六の妖景 小金持ち
第七の妖景 ぼだいじ山の五郎姫
第八の妖景 みどりの村診療所
第九の妖景 就活ツーリング
第十の妖景 なまず姫とかも小僧
第十一の妖景 死後の人生
第十二の妖景 さむいぼ小僧
第十三の妖景 なまずタクシー
第十四の妖景 出世寿司
著者 木村 桂子(きむら けいこ)
児童文学作家。絵の号は凰媛(おうえん)。
1947年東京生まれ。
大阪大学大学院工学研究科・修士課程修了。
「ストーリーテリングお話あそび研究会」代表。
文芸投稿誌『きぼっこ』主宰。
著書
『泣くなあほマーク』(ひくまの出版)
『屋根の上のゆうれい』(ひくまの出版)
『ワームホールの夏休み』(評論社)
翻訳『時計ネズミの謎』(評論社)
『現代昔話集―彼岸温泉』(文芸社)
『昔話のプロファイリング3―幸と福の語り部たち』(慧文社)
『現代昔話集2―遺言』(ミヤオビパブリッシング)
他
四六判 並製 202頁