官軍か幕府軍か、それぞれの戦いに賭けた侍たちの「正義」とは。
幕末から明治維新へと激動の半生を生き抜いた鳥取藩士の記録。
筆者の曾祖父、鳥取藩士元九郎は官軍として戦い勝利したが、明治へと続く過程でその処遇は大きく変わった。明治維新という大革命は、思い描いた未来とは違ったのか。
一人の男の「武士の生き様」とは何かを問いかけた意欲作。
【内容】
第一章 元九郎の「手記」を読み解く
第二章 絆―名曲「赤とんぼ」に寄せて
第三章 因幡の国物語
第四章 幕末の大動乱
第五章 明治維新
第六章 明治維新を考える
【著者】
大原 啓輔(おおはら けいすけ)
長らく中堅機械工具メーカーに勤務、常務取締役で定年退職。
リタイヤ後は外房に茅屋を構え、晴耕雨読の生活を送る。
北海道大学文学部卒。
【著書】
「平成の落書」(ミヤオビパブリッシング 2012年)
四六判 並製 304ページ