―学びには縦糸と横糸が重要です。小中一貫の丸九年間の義務教育という縦糸と、子供たちの未来を真剣に話し合う中で深まった地域の絆という横糸が織りなす東山開睛館での教育実践、初田先生が重ねてこられたお取り組みは、これからの京都や日本の教育の範となるものと確信しています。―
「小中一貫校をつくる」の発刊にあたってより 京都市長 門川 大作
「このままでは教育は萎えてしまう」。
一人の教員が挑戦した二中学五小学校の統合による小中一貫校づくり。
教育は大いなる夢とロマンの創造であり、最も効率的な未来への投資である。
【内容】
第一章 小中一貫教育に取り組んで
第二章 新しい学校に懸ける夢
第三章 新しい学校の幕開け~開校一年目~
第四章 学校は生きている~二年目を迎えて~
第五章 試練の時~三年目のジンクス~
第六章 新たな出発の時を迎えて~四年目の挑戦~
第七章 総仕上げの時~いよいよ五年目~
あとがき
【著者】
初田 幸隆(はつだ ゆきたか)
1956(昭和31)年、京都市伏見区生まれ。
京都教育大学教授。
東京農業大学農学部卒業後、京都市の公立中学校にて理科教諭および教頭を務める。
2003(平成15)年より京都市教育委員会における学校指導課首席指導主事をはじめとする勤務を経て、東山区北部に位置する小中一貫校「東山開睛館」の開校に携わる。
2011年、同校の開校に伴い、初代校長に就任。現在、京都教育大学教職キャリア高度化センターにて後進の指導にあたっている。
京都府宇治市在住。
2015年 京都市中学校長会会長 同年、文部科学大臣教育者表彰
2016年 京都市教育功労者表彰
日本キャリア教育学会会員、日本義務教育学会会員
四六判 並製 318頁