四季折々に枕草子の一節を思い浮かべながら、古都の祭りや行事を体験しつつ繰り広げられる、新米社員の奮戦記。
日本を代表する情報機器取扱商社に入社し、1年2ヶ月間の新人研修をおえて配属された先は、京都支店だった。
〝京都支店勤務を命ず〟という辞令を受け、京都にやって来たのは五月二十九日のことであった。
【内容】
序 章 京都へ
第二章 初夏
第三章 真夏の日々
第四章 秋
第五章 年の瀬
第六章 厳冬
第七章 春
終 章 転属
あとがき
【著者】
潮加 満男(しおか みちお)
1942年、広島市五日市町に生まれ、少年時代を過ごす。その後、岡山県津山市に移り地元の中学・津山高校で学ぶ。
京都大学法学部に進学し卒業後、大手コンピューターメーカー、大学教授を経て退職後、京都に居を構えて精力的に執筆活動をおこなっている。
著書に『満ち潮』『地の塩の如く』『カモは夜跳ぶ』(共にミヤオビパブリッシング)がある。
四六判 並製 190頁