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桐のお話
桐の特質をいうならば、細胞組織と導管の構造にあるようです。 桐の細胞組織は他の木材と異なり、柔組織が多く、また乾燥による収縮・変形が小さいため、燃焼による割れや隙間が出来ないことがあげられます。 他の木材は導管が互いに干渉していますが、桐の場合はそれがなく、独立した構造となっています。 また表面から水が内部まで浸透することがなく、また袋状の構造の中に閉じ込められた空気のため熱伝導は少なく、 桐の表面が燃えると炭化層ができやすくなっています。これが断熱材の役目をして、熱を内部に通しにくくし、 桐箪笥が燃え尽きるまでには、時間がかかるのです。

 柔らかく復元力がある
桐は柔軟性・弾力性に富み、小さなキズなら回復させることも可能。
 湿気に強い
桐は水分を吸収しずらく、桐板の表面から水が内部に浸透することはない。
 乾燥に強い
桐材は乾燥すると水分が少なくなるため、空気の出入りが容易になる。
 自己呼吸する
湿度の多い時は膨張し、少ない時は収縮するという性質を持つ。そして腐りにくい。
 軽い
桐の比重は0.28〜0.3と日本産で最も軽い木材。
 光沢があり暖かい
白木地に柾目、板目とも光沢があり、熱を反射するため触れると暖かい。
 燃えにくい
熱伝導性は小さく、発火点は425℃と言われている。
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