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「茶の湯文化学」第38号
『大正名器鑑』は、高橋義雄(箒庵)が編纂した不朽の名著。大正時代に刊行された初版は発行部数の僅少さと判型の巨大さ(B4判)から普及せず、また、昭和12年の普及版、平成9年のアテネ書房版も判型は変わらず、また文章も初版の擬古文のままで、コレクターズアイテムの域を出るものではなかった。今回の復刻では、判型を小型化し携行可能にしただけでなく、全文を現代語に訳した。まずは第1弾として、初版の第1編と第2編に収録された名品をすべて掲載した「唐物茶入編」を、親しみやすい文体でお届けする。
《主な内容》
唐物肩衝(54点)/唐物茄子(17点)/唐物文琳附文茄(25点)/唐物瓢箪(3点)/唐物丸壺(13点)/唐物大海(6点)/唐物鶴首及鶴子(7点)/唐物雑(16点)/島物(3点)
《主な目次》
漢作唐物肩衝
初花肩衝…織田信長 徳川家康 豊臣秀吉 宇喜多秀家
新田肩衝…織田信長 大友宗麟 豊臣秀吉 徳川家康
北野肩衝…足利義政 三好政長(宗三)
油屋肩衝…豊臣秀吉 福島正則 徳川秀忠
玉堂肩衝…大内義隆 豊臣秀吉 浅野長政
遅桜肩衝…足利義政 藤堂高虎
久我肩衝…織田信長 豊臣秀吉
筑紫肩衝…豊臣秀吉 徳川家康
種村肩衝…佐久間信栄(不干斎)
不動肩衝…松平忠明
宮王肩衝…豊臣秀吉 徳川家康 井伊直孝
味噌屋肩衝…徳川秀忠
薬師院肩衝…豊臣秀長 池田輝政
鍋屋肩衝…蒲生氏郷
木目肩衝…福島正則 徳川秀忠
大隅肩衝…本多忠純 井伊直孝
大坂肩衝…古田織部
伊木肩衝…豊臣秀吉
青木肩衝…明智光秀 徳川家康 森 忠政
星肩衝…豊臣秀吉 加藤清正
宗無肩衝…佐竹義宣
道阿弥肩衝…徳川家康 山岡道阿弥(景友) 南部利直
勢高肩衝…織田信長 古田織部
日野肩衝…前田利長
伯耆肩衝…鳥居忠政
師匠坊肩衝…徳川家康 山内一豊 藤堂高虎
松屋肩衝…足利義政
繁雪肩衝…板倉重宗
侘助肩衝…高山右近 伊達政宗
朱衣肩衝…徳川家康
雲山肩衝…豊臣秀吉 佐久間信栄(不干斎) 金森可重
佐伯肩衝…足利義輝 大友宗麟 徳川家康 藤堂高虎
安国寺肩衝…細川幽斎 細川忠興(三斎) 安国寺恵瓊
箆目肩衝…徳川家康
樋口肩衝…徳川家康 伊達政宗
平野肩衝…豊臣秀吉 島津義弘
残月肩衝…織田有楽 前田利家 徳川家康 榊原康政
靫肩衝…細川藤孝 細川忠興 豊臣秀吉 木下勝俊(長嘯子)
竹中小肩衝…豊臣秀吉 竹中重治(半兵衛)
小肩衝…徳川家康 伊達政宗
堪忍肩衝…伊達政宗
木津屋肩衝…古田織部
漢作唐物茄子
北野茄子…豊臣秀吉
富士茄子…足利義輝 織田信長 豊臣秀吉 前田利家
付藻茄子…松永久秀 織田信長 豊臣秀吉
種子茄子…島津家久(忠恒)
茜屋茄子…徳川家康
京極茄子…豊臣秀吉 織田有楽 徳川家康
紹鷗茄子…織田信長 豊臣秀吉
利休小茄子…豊臣秀吉
利休物相…伊達政宗
漢作唐物文琳 付茄子
珠光文琳…織田信長 細川忠興(三斎)
酸漿文琳…徳川家康
本能寺文琳…朝倉義景 織田信長
玉垣文琳…織田有楽 豊臣秀頼 徳川家康
岩城文琳…岩城貞隆
九鬼文琳…九鬼嘉隆 徳川秀忠
田村文琳…竹中重門
道蓮文琳…古田織部
漢作唐物瓢簞
上杉瓢簞…大内義隆 大友宗麟 豊臣秀吉 上杉景勝
漢作唐物丸壺
志野丸壺…滝川一益
天下一丸壺…足利義満 足利義政
木下丸壺…木下長嘯子
金森丸壺…豊臣秀吉 金森可重 毛利秀元
土田丸壺…石田三成
寺沢丸壺…寺沢広高
青山丸壺…徳川秀忠 青山忠成
漢作唐物大海
打曇大海…足利義政 豊臣秀吉
漢作唐物鶴首および鶴子
漢鶴…徳川秀忠
漢作唐物雑
利休尻膨…細川忠興(三斎)
唐物円座…豊臣秀吉
A5判・520頁 上製